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作品から星を読む【少年の名はジルベール】竹宮惠子さん

2016年05月11日 19:00

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前回は萩尾望都さんの話でしたが、今回は同じ「花の24年組」といわれる竹宮惠子さんのお話です。
久々に長文ですので、お時間ある時にどうぞ〜

同じ年頃、同じ頃のデビューの漫画家さん。
名前を知らない人はいないでしょう。
今年出た、自伝的エッセイで、まつい先生から勧められて読みましたけど、
いや〜面白かったです!



デビュー直後から、当時はタブーでしかなかった、
少年愛をテーマにした「風と木の詩」を連載し始めるまでのエピソードです。

以下はネタバレ含みます。

あらすじ
-----
徳島で大学生をしながら漫画家をしていた竹宮さん。
デビューすぐから売れっ子で、あっという間に連載を何本も抱え、
そして締切りに間に合わなくなってしまいます。

出版社に東京に呼び出されて缶詰めで書くうちに、東京で暮らす決意をし、
当時知り合った萩尾望都さん、萩尾望都さんのファンでペンフレンドだった増山法恵さんと共同生活をすることに。
そこは後に大泉サロンと呼ばれるようになり、増山さん仕切りの元、
いろいろな漫画家、その卵、ファンなどが集う場所に。
当時時代は、大学紛争のまっただ中。
そこで竹宮さんは、「みんなで漫画で革命を起こそう」と決意します。

しかし、共同生活を行ううち、竹宮さんはスランプに陥っていきます。
自分とは全く違う才能を持ち、違う待遇を受ける萩尾さんへの嫉妬。
焦れば焦るほど書けなくなる悪循環。
やがて大泉サロンは終焉の時を迎えます。

また、ずっと書きたいと思っていた少年愛をテーマとした作品も描けないまま、もんもんとした日々。
読み切りなどでいろいろ試行錯誤するものの、編集者には練習台にするなとしかられる始末。
そんな時、担当編集者が替わり、こう言われます。
「アンケートで1番を取れば、好きなものを描かせてあげられます」

そこから「好きなもの」「描きたいもの」だけを描いていた竹宮さんが、
どうしたら1番を取れるのかを戦略的に考えながら書いて行くのですが、
そうすると自分の中にないものも書かなければならないため、
取材と情報収集を重ねていきます。
アンケート順位が悪ければ、人気が取れそうなエピソードも入れていきます。

順位は多少上がっても1位は取れない日々。
しかし描いているうちに物語をコントロールする楽しみをみいだし、
物語を描き切ろうとします。
最高順位は2位止まりのまま連載終了したものの、めでたく「風と木の詩」の連載は認められ、
スランプからも脱出できました。
-----

ということでネイタルチャートを見ながら、解説していきましょう。

160511_竹宮 恵子n
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ネイタル図を見るとまず目立つのが、木星ー冥王星のオポジションです。
これはこの年生まれの人がみんな持っているもので、
「24年組」と呼ばれるゆえんでもあるのでしょう。
大勢の人をひきつけずにはおれないアスペクトです。
そのそばに太陽があるため、漫画家として順調な滑り出しをしたことは想像に難くありません。
実際デビューは獅子木星の年で、ネイタルの太陽や木星にオポジションのタイミングでスタートしています。

共同生活へのあこがれや、「漫画で革命を起こす」というのも、水瓶らしい発想です。

あこがれの共同生活が始まったというのに、スランプも始まってしまいます。
上にも書きましたが、萩尾さんへの嫉妬、増山さんの悪意はないけど辛辣な批評、
描きたいテーマを描かせてもらえない不満などが折り重なっていきます。

一人暮らしスタートが1970年の春。
大泉サロンがスタートした時期ははっきりしませんが、約半年後の1970年の秋ごろのようです。

160511_竹宮 恵子1970
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共同生活開始前に「風と木の詩」の素案を思いついて、増山さんと長時間話し合っています。
この年は木星も海王星も蠍で、水瓶に対してスクエア。
どんどんイマジネーションが広がっていったに違いありません。

スランプに陥るきっかけとなった、他者と比べて嫉妬したり焦ったり…は、
この方が天秤と山羊のスクエアを持っているからでしょう。

天秤火星が他者と比較してしまいます。海王星もあって、若干妄想も入っています。
山羊の月や水星が「順位付け」にこだわってしまいます。
「漫画家としての成功は、週刊誌に連載を持つこと」「半年先まで仕事が埋まってること」。
そう思っていたそうです。

しかし、萩尾さんは雑誌が萩尾さんにあわせて場を提供してくれている、という話を聞いて、
そういった価値観は正しかったのだろうか…とまた揺らいでいくんですよね。
この頃、読みきりをたくさん描いていますが、
固定宮はやっぱりボリュームある作品を長く続けないとだめなんじゃないでしょうか。
週刊誌は風サインの方だしいいと思いますが、読みきりではせっかくの固定宮の世界観が出し切れないと思います。

また、牡牛太陽、月蠍、(+水瓶木星、獅子土星、冥王星)の固定宮のグランドクロスの萩尾さんは、
環境にあわせて頑張ろうというタイプではありません。
牡牛太陽と水瓶太陽、スクエアの関係性の、届かない憧れだったのではないかなと思います。
例えば憧れていたこと、と描かれているエピソードが、絵の表現に関するものが多いのですが、
牡牛は五感に訴える表現方法になるのに対し、水瓶はストーリーやキャラクターで勝負すべきなんですよね。
この頃はまだぎりぎり蠍に海王星と木星もあって、世間の意識も蠍ー牡牛に向いているのもあって、
無い物ねだり的な憧れのように感じます。

話が前後しますが、比較して焦るのは、この頃天秤に天王星と冥王星があいついで入っていることです。
プログレスの月も天秤に移動していて、共同生活を後押しするきっかけにもなっていると思いますが、
しかし、他者との比較もしてしまうことになります。
天王星や冥王星がそれを強調してしまい、まじめな山羊月が折れてしまってます。

現在もそうですがトランスサタニアンが活動宮に入ると社会のスピード感が増し、
そこに竹宮さんの活動宮の天体が同調して、ますます焦るわけです。

スランプ脱出のきっかけとなったのは、担当が替わってわかりやすい目標を得られたことだと思います。

ファラオの墓 連載開始時期(日付はアバウトです)
160511_竹宮 恵子1974
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1番を取る、というのは、山羊月さんにとってわかりやすく安心感を得られる目標です。
しかしここで面白いのは、描いているうちに「1番でなくてもちゃんとストーリーを描き切る」と
水瓶の太陽としっかり向き合えてきたことです。
編集さんに取材の手配をしてもらったりして、どのように情報を集めてストーリーを組み立てていくかを学びます。
また、「自分を押し付けてはいけないんだ」と気付いて、物語を作る本当の喜びをみいだします。

このタイミングはちょうどプログレスの月が蠍を抜けて、射手に入ったタイミングで、
こだわりを捨てて新しい価値観を受け入れようという気持ちにもなっています。
ネイタル水星に天秤天王星スクエアも、いろいろな専門家から情報収集できますし、
太陽にはこの天王星はトラインで、仕事上の変革期になるわけです。

この方は山羊の月とか水星とかで描いてきたんだけど、
ここでようやく太陽と向き合えて、そしてどう表現してよいかわからなかった
ご自身の水瓶金星(ちなみに逆行しています)の表現方法についても取っ掛かりを得ているように見えました。

それがちょうど太陽期(26〜35歳)に入ったタイミング。
この下りは、本当にゾクゾクしましたね!
いや〜、すごい! かっこいい!

風と木の詩 連載開始時期(日付はアバウトです)
160511_竹宮 恵子1976
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多くの方がご存知のとおり、「風と木の詩」は人気を博し、
そのテーマや表現から「少女漫画界に革命を起こした」と言っていいと思います。

私は2〜4月にかけて値付け講座をやり、それをテーマにした鑑定も何件も承りました。
それで思うのが、「月の満足度を優先して、太陽に向き合えている人は本当に少ない」ということ。
でも向き合えるようになったら、すぐに仕事運はアップするのだということ。
西洋占星術の基礎の基礎なんですけど、太陽に取り組むってこんなに難しいんだなと思い知りました。

いや、私も出来てないんですよ。
鑑定していて「自分も頑張ろう」ってホントに思いました。


さて、いい加減長いですが、もうひとネタ。
竹宮さんの周囲にいる人々です。

このエッセイに名物編集さんとして「Yさん」という人が出てきます。
山本順也さんとおっしゃる方で、もう亡くなられているそうです。
担当でなくなってもずっと竹宮さんが頼りにしていた方ですが、
途中ケンカも絶えません。

竹宮さんの要求に耳を貸さないYさんに対し、
「Yさん私の作品嫌いなんでしょ?(中略)Yさんと私では蠍座と水瓶座で最悪の相性なんですよ!」
ていう言葉を投げつけるシーンがあってですね、
それを聞いたYさんは、その要求をかなえるために社内で奔走するんです。

山本さんは1938年生まれの蠍座さん。
仕事の相性では太陽のスクエアはよくありません。
実際、牡牛太陽の萩尾さんとはうまくやっている(ように竹宮さんには見える。実際は違うでしょうけど)。

でもゆるくチャートを出してみると、
竹宮さんと同じ、火星は天秤、木星は水瓶!で、だからこそ担当が替わろうが雑誌が替わろうが
竹宮さんの力になり続けているんですよね。

まつい先生いわく、これで増山さんが獅子座さんなら「世界」ができあがって、完璧!とのことでしたが(笑)
(世界とはタロットカードの世界で、牡牛、獅子、蠍、水瓶のモチーフが描かれています)

増山さんは30代後半まで竹宮さんと二人三脚で、
プロデューサー兼マネージャーのような役割をしています。
作品に対する評は辛辣だけど、うそはつかないし、悪意もない。
とにかく本物志向の人。良いものは良いと手放しに褒めます。

本物志向は確かに獅子っぽいです。辛辣なコメントは水星は乙女とかかな?

そして後半に担当になったMさん。
毛利和夫さんという方らしいですが、この方は生年の情報がなく…
土サインぽい、堅実な導き方に感心しました。
この人がスランプ脱出のきっかけの方だと思うんですけどね〜

現在、竹宮さんは大学で脚本や演出を教えられているそうです。
水瓶の方から教わる脚本の作り方、楽しそう!

というわけで非常に読みごたえのある本でした。
三重円くるくる回しながら読んだよ!
そんな読み方する人、あんまりいないでしょうけど(笑)

久々に長文書いて楽しかったです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました〜


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